liner notes

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ササキオサム 1st solo album
"I am A SINGER SONG WRITER"
AWESOME ROCK RECORDS_ASRR-1201 2012.3.21発売

デビュー16 年目にして初のササキオサムのソロアルバム。
作詞作曲編曲そしてすべての楽器の演奏、プログラミング、レコーディングに至るまで
ササキオサム本人が手がけた。
「新しくて真っ白なキャンバスに素の自分を描き出そう」というジャケットデザインコンセプト。
ジャケットは鉛筆描きによるササキオサムの肖像画。
中ジャケットの歌詞カードはスケッチブックをスキャンした紙に詞が印字されている。

※以下本人によるアルバム解説

1.you sing your song
周りの声に左右されることなく自分の力を信じて君なりの歌ってものを日々歌って行こうよって曲。このアルバムの最初を飾るにふさわしいファンファーレ的なナンバー。ポップなんだけどせつない。そんなテイストにしたかった。僕自身、1人で何もしなければならない状況になって、様々色んなことを考えて立ち止まりそうにもなったけど、歩き出さなければ何も始まらない。逆風を追い風にしてしまうほどのバイタリティを持ってポジティブに生きてやろうという気持ち。そんな雰囲気が曲全体に漂っていると思います。言葉数は多くて時々舌を噛んでしまう時もあるけれど、一生懸命歌ってみて下さい!はまると気持ちいいから!僕が愛してやまない曲なのでPVまで作ってしまいました。推し曲でもあります!

2.スーパーヒーロー
だんだん大人になってくるとあらゆるものをあきらめがちになってくるんだよなー。でもそれじゃ面白くないでしょってニュアンスのことが言いたくて書き始めました。まずやる前からあきらめちゃしょうがないから、どんなことでもまずやってみようよ。というメッセージを込めました。そしてスーパーヒーローってのは小さい頃は憧れの人だったりするんだけど、実は身近なところにいて、ちょっと気持ちのチャンネル切り替えるだけで誰しもがなれるちょっと素敵な人なんだと思います。打ち込みテイスト満載な曲なんだけど、ライブやる時はピアノオンリーか、スリーピースのピアノバージョン。気分はビリー・プレストンでピアノ弾きました!

3.One Heart
この曲は震災から1ヶ月ぐらいしてやっと書けたぞ!という曲。それまでいくらトライしても曲なんか書けなくて、もう作曲はしばらく駄目かななんてちょっと頭よぎった。でもなんか自分の中のモヤモヤを形にしたくて、やっぱり書けるまで何度もトライしました。初めて聴いた人にもわかるようになるべくシンプルな言葉を使いたかった。一人一人の思いが重なって大きな力になるってそんなの幻想だと昔は思っていたんだけど、この震災の経験を通して、all for one,one for allの精神が今本当に必要なんだと素直に思えてしまったんだね。そう思ったら歌詞も曲もするするって出来ました。

4.FREE , I AM FREE
作った当時はまだSCRIPTも精力的に活動していて、ソロはアコギの弾き語りくらいで消極的に考えていたんだけど、ある知人の勧めで、ソロライブのスタイルもバンドスタイルにすることにした。つまり「THE SASAKI OSAMU BAND」を結成した時に新しいアイディアが浮かんだ。変拍子の折混ざったややこしいロックがやりたいと。でも歌詞のテーマは「あらゆる束縛から解き放たれて自由になること」というきわめてシンプルなテーマ。リズムセクションを複雑にすることで、自由を阻む束縛みたいなものを表したかったんだと思う。バンドリハーサルしながら、曲を合わしたっけ。だからバンドっぽいのかも。ベースは渋谷有希子がプリプロで弾いてくれた生きのいいテイクをそのまま使わせてもらった。すごくグルーブしてるぜ!

5.チューインガム
チューインガムと言えば「お口の恋人」っていうキャッチコピーから思いついた(笑)。まだ東京で学生だった頃、MOON CHILDの前身バンド「タンバリンズ」を結成する前に作った曲。スライ&ザ・ファミリーストーンに影響受けたまま見切り発車で作った曲。ポイントは無機質なリズムマシンのビートに暑苦しくかぶさるもたったヒューマンなベースライン。ラフなワウギター。怪しい70’sな匂いのするオルガン。ビート詩人「アレン・ギンズバーグ」が出て来たり、モデルの女の子が出て来たりで、ちょっと洒落っ気入ってます。女の子が映画館でキョロキョロしちゃう様子は「ライ麦畑でつかまえて」の主人公ホールデン・コールフィールド的な視点。若いころは色々凝ったことしたっかったんだろうな。っていう僕の若気の至り曲。

6.ギター弾きと僕
確か自分が盛岡の高校時代に作った曲。たった一度だけ盛岡時代にアコギ1本抱えてストリートライブをやったことがあって…結局誰の足を止めさせることもできなかったんだけど(笑)。その時歌った曲らしい。(当時その場にいた友達談)その時の悲哀をまだ演奏する前なのにだいたいこんなんじゃないのかってシュミレーションができていたんだと思う。そういう才能は昔からあったようだ。今の僕からは想像もつかないほどシンプルな曲だ。だから今とてつもなく自分にとって新鮮な曲でもある。歌詞は当時のままだと救いが無い感じだったので、1部書き直した。そのかわりインパクトも少し減ってしまった。でも良いのだ。今の僕が歌う青春のナンバーなのだから。カズーやハープがふんだんに盛り込まれていて、懐かしい素朴さが出てる。僕にとっては故郷の盛岡を思い出しちゃうような曲。

7.cosmos
「人を思うたより無くもせつなくて深い愛情」みたいなものを宇宙をモチーフに書いたラブソング。
ドラムもベースもなしにギターとピアノと歌だけ始まりって、今まであんまりやってこなかったパターンです。アコギも初めての指弾き。キンチョーして何度も録り直ししてしまった。聴こえるか聴こえないかの小さな音でストリングスが入ってたり、ドラムループを途中から出したり、引っ込めたりで、アレンジ的にいろんな肉付けと削ぎ落しをするのに頭を絞りました。歌も伸び伸び歌えたし、いいテイクが録れたと思います。歌の追っかけディレイは偶然僕がラフミックスしてる時に出たアイデア。エンジニアの坂元さんもちゃんとこの場所を気に入ってくれてしっかり再現してくれました!長い1日が終わり疲れた心を癒すようなイメージでしとっりしたナンバーに仕上げました。是非寝る前に聴いてやって下さい!

そしてこの曲でまどろんで、朝起きたら、また1曲目からアルバムを聴いてくれたら嬉しいぜ!(2012.8.11_ Osamu Sasaki)