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liner notes

PRIMITIVE VOICE
~sing with the piano live 2013~
2013.10.16 発売
AWESOME ROCK RECORDS_ASRR-1301 ¥3,150(税込)
初のピアノ弾き語りライブツアー、恵比寿天窓.Switchでの公演を収録。
primitive voice j
ササキオサム本人による全曲解説

1.Brandnew Gear
MOON CHILDのデビューシングル。元々はポップな小気味好いナンバーなのですが、せっかくのピアノ弾き語りなのでバラードのような語り口調で始まり、だんだんギアチェンジしていくようにテンションも加速度ついて、めまぐるしく変わって行く展開になっています。夜が朝に変わって行くスピードで未来へのパノラマが開けて行く。そんなイメージで演奏しました。

2.スーパーヒーロー
ソロアルバム「I am A SINGER SONG WRITER」より選曲。
「本当のスーパーヒーローって、マントもブーツもスーツも着てないし、空も飛べなけりゃマッチョでもなくて、実は君の隣にいるごくありふれた普通の人だったりして」そんな歌です。ごきげんなナンバーなので、楽しくシャウトさせて頂きました。

3.真夏のエチュード
SCRIPTのアルバム「SCRIPT IS HERE」より選曲。自身も教習所に通っていた時期に作った曲なので、免許をとった暁にはこんなデートもいいなと思って作ったロードムービー的な曲です。ライブツアーも曲の設定も初夏だったので、雰囲気もマッチして気持ちよかったです。歌詞に出てくるようなちょっと活動的な女の子の寝顔と渋滞、流れる車窓の景色、目の醒めるような青い空と海、そして潮風をイメージしながら演奏しました。

4.抱擁~Hug~
まだスタジオ録音されていないソロナンバー。シンプルなピアノの弾き語りが一番似合う曲です。作った当初はに女性目線の歌詞だったのですが、歌うのは自分なので、急きょ男目線の「せつない別れうた」に歌詞を書き直してライブに臨みました。別れのシーンはどうしても電車でなく、汽車なイメージになってしまいます。列車と歌っていますが。田園風景と夕焼け。ちょっぴり昭和テイストです。

5.cosmos
ソロアルバム「I am A SINGER SONG WRITER」より選曲。
元々はアコースティックギターのアルペジオが印象的な曲だったので、ピアノで表現できるか不安だったのですが、やってみたらすごく良い感じにはまりましたね。歌詞自体はちょっとストレートで青臭いところもあるんだけど、それをさらっと聴かせてしまうのが、このピアノアレンジと僕のボイスによる魔法だと思ってます(笑)。

6.Shine
まだスタジオ録音されていないソロナンバー。ちょっぴり大人でビターな切なさを歌った曲になっております。ここに出てくる歌詞、「雨の日も嵐の夜も星は輝きをくりかえす永遠に」のように、いつの日もきらめきを絶やさない心でいたいですね。大人になった今だからこその「純情」が描けてるといいなあと思って歌いました。

7.lost memories ~舞台「ORANGE」より~
舞台「ORANGE」の劇中曲。舞台の音楽制作自体初めての経験だったので、あれこれサントラ音楽の研究したり、コンピュータで打ち込みをしたのですが、いいアイディアが浮かばず、初心に戻り、脚本を何度も読んで、ピアノに向かって、気持ちを吐露するように鍵盤を叩いたら、この旋律が生まれました。すごく悲しいシーンなんですが、そこに悲しいメロディじゃ救いが無さ過ぎる。と思ってちょっと明るめの曲にしました。実際舞台のシーンにすごくあっていて嬉しかったですね。

8.leaves of lives ~舞台「ORANGE」より~
これも舞台「ORANGE」の劇中曲。お芝居の冒頭のシーンに使われていた曲です。俳優さんの台詞のテンポに合せつつも、あくまで言葉の邪魔はしないように、言葉だけでは語れないその台詞の奥に潜む心の葛藤ややりきれない思いみたいなものをメロディにできればと思って作った曲です。

9.GOLD
MOON CHILD時代最後に作った未完成曲です。なぜ未完成かと言うと、当時オケだけはできてたのですが、歌詞がなくて作品にできなかった曲だからです。後にベスト盤を発表することになり、ファンへの感謝のサプライズという気持ちをこめて歌詞を書き上げました。解散後のボーカルレコーディングだったので、この曲を人前で歌う機会なんてほとんどなかったんですが、この曲を歌うといつでも1999年に戻れる気がします(笑)熱くなれる曲です。

10.requiem for the man of nomad
MOON CHILDのシングル曲。もともとピアノで作った曲なので弾き語りでも自然に仕上がってます。当時のPVではドアーズのジム・モリソンばりにマラカスと腰を振っていましたが(笑)その雰囲気をピアノライブでも出せないかなと思って、ただでさえ高速で難しいリフを立ちあがって弾くことによってさらに高速でクレイジーに、そしてロックにアレンジされました。お客さんが盛り上がってくれたおかげか、僕も燃えましたね。

11.Free fall
SCRIPTのアルバム「SKYROCKETS」のリード曲。躍動感とスピード感があって、かつメロディアス。そして転調、転調…とコードチェンジが…それはもう息つく暇もないほどの大変なナンバーなんですが、見事「自由落下」な気持ちで弾きちぎりましたね。「走り出せwe are 衝動ランナー」ですからね。それはもう賑やかに仕上がってます!これも熱くなれる曲ですね。

12.星降る夜に
まだスタジオ録音されていないソロナンバー。「遠くにいる大切な人を想う」そんなメッセージのバラードです。大震災の時分にサビの部分だけ書いたのですが、いつの間にか放置になってしまって…今年の春やっと続きを書き上げて完成した曲です。当時節電政策で街から明かりが消えた空を見上げて、「東京で星がこんなに綺麗に見えるなんて」と不思議な感動があったのを記憶してます。その情景と、部屋の電気を消して点したキャンドルのやさしい光が混じりあってできたサビの歌いだしの歌詞はそのまま生かしてます。震災直後から実家岩手の両親と電話がつながらず、安否も確認できず悶々とした日々をすごした経験をもとに残りの歌詞を書き上げました。一言一言噛み締めるように大切に歌いました。

13.ESCAPE
MOON CHILDのシングル曲の中でも一番皆さんに愛されているナンバーかもしれないですね。
プレリュード付きでたっぷりなボリュームに仕上がってます。ロックの疾走感とこの曲が持つ妖しげな哀愁が絶妙に絡み合うイメージで演奏しました。お客さんの手拍子も入ってとってもエキサイティングです。ライブ本編ラストのナンバーです。

14.微熱
MOON CHILD曲でアコースティックギターをめちゃくちゃにかき鳴らしたい時にはお薦めな曲ですね。アンコールで演奏しました。ピアノライブだと言うのに…アコギです(笑)。激しく揺れ動く心の機微を情感あふれるビートにのせてシャウト。この曲はやはりピアノではなくギターですね。そう言わしめんばかりのナンバー。調べてはいないのでわかりませんが、僕が今までソロライブで披露した中で最も演奏回数の多い曲かもしれません。これもシングル曲。

15.~アンコールトーク~
思ったより受けたので(笑)まだ僕のライブを見たことのない人にもライブの雰囲気を知ってもらえればと思って収録しました。「アネモネ」のコーラスの掛け合いについてのレクチャーをしています。「アネモネ」に隠された秘密のメッセージがここであらわになってしまうというハプニングあり。

16.アネモネ
MOON CHILDのシングル曲。アコギのカッティングフレーズが会場の皆さんの掛け合いコーラスといい具合にブレンドされて気持ちはもう初夏!っていうテイクが録れました。さわやかな風と眩しい日差しとほのかなバニラの甘い香りが漂ってきそう。そんなナンバーです。そして鳴り止まない拍手。会場は笑顔に包まれていました。またライブ会場で会いましょう!明るいラストナンバーです!